2025ジャパンツアー|レアル・ソシエダ|チーム・注目選手紹介

 日本代表であり日本の至宝と言われる久保建英率いるレアル・ソシエダがV・ファーレン長崎と対戦する。久保建英を目当てに観戦する人が大多数と思われるが、レアル・ソシエダというチームがどのようなチームなのかを知ればこの試合を楽しめるはずだ。

 私もレアル・ソシエダをよく知っているわけではないが、私が調べて試合もみた範囲で今回は記事を書くため少しでも楽しんでもらえたらと思う。

チームの成績・方針

 レアル・ソシエダは、スペイン1部のラリーガに所属するチーム。昨シーズンは11位に終わってしまったが通常であればヨーロッパリーグ圏内に入ることが多く、2022~2023シーズンでは4位になったことで10年ぶりにチャンピオンズリーグの出場権を獲得。そのチャンピオンズリーグではクラブ史上初のグループステージを突破している(しかも首位)。ラウンド16でパリサンジェルマンと対戦し、合計スコア1-4でベスト16という結果に終わった。

 昨シーズンの結果を除けばスペインの強豪チームだ。だが、レアル・ソシエダは有名選手を獲得して上位につけているわけではなく若手育成に長けたチームだ。
 
 レアル・ソシエダ出身の有名選手としては、現在の現レアル・マドリード監督のシャビ・アロンソやW杯で優勝経験のあるフランス代表アントワーヌ・グリーズマンがいる。そう考えると、日本代表の久保建英もこれから世界へ羽ばたく過程なのかもしれない。

選手一覧・フォーメーション

 今回ジャパンツアーで招集された選手の一覧は下記のGoal公式サイトをみてもらえたらと思う。

フォーメーション

 図のフォーメーションに載せている選手はリーグ戦に出場していた選手である。そのため、今回下部組織に所属して帯同している選手は載せていない。
 今シーズンから新監督になっているため定かではないがフォーメーションは4-1-2-3としている。レアル・ソシエダは伝統的にボールポゼッションするチームであるため、4-2-3-1である可能性も高い。

注目選手

 レアル・ソシエダは下部組織から昇格する選手が多く、将来有望な若手がひしめき合っている。私が試合をみて優れていると感じた選手を紹介するが、若手で将来が楽しみな選手も紹介していく。
 そして、久保建英の凄さは言わずもがなであるため紹介は控えておく。

DFイゴール・スペルディア

 地元バスク州出身で28歳のセンターバックの選手である。レアル・ソシエダの下部組織から昇格し、U-18、U-21のスペイン代表経験がある。

 この選手が優れている点はCBながら足元の技術が高いことである。ボールポゼッションのチームであるためCBからのパスが重要であるがそれを担っているのがこのスペルディアだ。もともとACが本職であったようだが、前監督からCBへコンバートされ出場機会を増やしていた。
 もし、この選手が出場するならばボールを持った時にどこへパスをつけるのか、そしてそのパスの精度に注目してほしい。

MFブライス・メンデス

 地元選手ではないがスペルディアと同じ28歳の選手で主にシャドーのポジションでプレーをする。ブライス・メンデスもU-17、U-18、U-21の世代別スペイン代表経験がある。

 この選手は左利きの技巧派であり、右シャドーのポジションであるため右サイドからカットインしてシュートしたり、セットプレーやクロスでのキックの精度が高い選手である。
 チャンピオンズリーグの出場権を獲得した2022~2023シーズンでは、公式戦10ゴール以上を記録しており得点源として活躍した。

MFセルヒオ・ゴメス

 24歳の若い選手で世代別はもちろん、スペインのA代表に招集された経歴がある。ポジションは左WG。
 WGの選手であるが縦突破が得意というわけではなく、左利きであるためカットインしてシュートを決めことは少ない。

 この選手は、左WGであるが下がって攻撃を組み立てる役割を担う。一時的にACやVOの位置まで下がってビルドアップを手助けする場面もみられる。得点やアシストが数が少なく、数字では表せないところがあるが、足元の技術と戦術理解が高いことで攻撃の起点になれる選手である。

FWオスカルソン

 最後に紹介するのが、アイスランド出身で20歳の若手FWオスカルソンである。アイスランドのA代表招集歴があり将来有望株の選手である。

 身長186㎝の高身長であるためポストプレーやヘディングが得意と一見思われるが、素早い動きでDFの背後をついてワンタッチで合わせる得点感覚に優れた選手である。
 ただ、若さゆえか安定したパフォーマンスを発揮できておらず、今回帯同していないFWオヤルサバルの控えに甘んじている。新監督はレアル・ソシエダの下部組織の監督であったため、若手育成のためオスカルソンの出場機会が増える可能性が考えられる。

試合展望

 V・ファーレン長崎との試合展開は、レアル・ソシエダがボール保持する時間が長くなることが予想される。5バックで守る長崎に対してレアル・ソシエダがどのように攻略を図ってくるのか注目だ。
 そして、長崎としてはスペインの強豪相手にどれくらい守ることができるのかとJ2屈指の攻撃がどれくらい通用するのかが見物だ。
 スペイン出身のFWフアンマはレアル・ソシエダと対戦するということで意識していることだろう。Jリーグでは怪物扱いのMFマテウスがどれくらい通用するのか、そして日本人の若手が臆せずチャレンジして世界と戦えるのか楽しみで仕方がない。

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